「横浜元妻一家殺害事件」の版間の差分

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'''横浜元妻一家殺害事件'''とは、[[2002年]](平成14年)に[[古沢友幸]]が別居中の妻の両親と、妻の前夫の12歳長男の3人を殺害した事件である。
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'''横浜元妻一家殺害事件'''とは、[[2002年]](平成14年)に[[古沢友幸]]が別居中の妻の両親と、妻の前夫の12歳長男の3人を殺害した事件である。
  
 
== 事件概要 ==
 
== 事件概要 ==
平成14年7月31日、無職の古沢友幸(当時37歳)は、別居中の妻正子さん(当時37歳)が浮気していると思い込み、白状させようと正子さんの実家がある横浜市都筑区のマンションに侵入。正子さんの父親・宇治川正義(当時71歳)と母親(当時63歳)、正子さんの前夫の長男・勇輝くん(当時12歳)をナイフで殺害した。
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平成14年7月31日、無職の古沢友幸(当時37歳)は、別居中の妻正子さん(当時37歳)が浮気していると思い込み、白状させようと正子さんの実家がある[[横浜市]][[都筑区]]のマンションに侵入。正子さんの父親・宇治川正義さん(当時71歳)と母親(当時63歳)、正子さんの前夫の長男・勇輝くん(当時12歳)をナイフで殺害した。
  
その後、古沢は正子さんを無理やり車に乗せて富山県内のホテルに監禁した。8月4日、指名手配されていた古沢は富山市内で逮捕された。
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その後、古沢は正子さんを無理やり車に乗せて[[富山県]]内のホテルに監禁した。[[8月4日]]、指名手配されていた古沢は[[富山市]]内で逮捕された。
  
 
== 死刑確定 ==
 
== 死刑確定 ==
平成16年3月30日、横浜地裁は古沢に死刑を言い渡した。
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平成16年[[3月30日]]、[[横浜地方裁判所|横浜地裁]]は古沢に死刑を言い渡した。
  
平成17年5月24日、東京高裁は一審判決を支持して古沢の控訴を棄却。
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平成17年[[5月24日]]、[[東京高等裁判所|東京高裁]]は一審判決を支持して古沢の控訴を棄却。
  
平成19年11月15日、最高裁は古沢の上告を棄却して死刑が確定した。
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平成19年[[11月15日]]、[[最高裁判所|最高裁]]は古沢の上告を棄却して死刑が確定した。
  
 
横浜市で平成14年、妻の両親と義理の息子の3人を刺殺したとして殺人罪などに問われ、1、2審で死刑判決を受けた同市都筑区、無職古沢友幸被告(42)の上告審判決が、最高裁第1小法廷であった。  
 
横浜市で平成14年、妻の両親と義理の息子の3人を刺殺したとして殺人罪などに問われ、1、2審で死刑判決を受けた同市都筑区、無職古沢友幸被告(42)の上告審判決が、最高裁第1小法廷であった。  
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[[甲斐中辰夫]]裁判長は「妻を実家から連れ戻す邪魔になるというだけの理由で、全く落ち度のない3人を殺害した身勝手な犯行で、酌量の余地はない」と述べ、古沢被告の上告を棄却した。古沢被告の死刑が確定した。  
 
[[甲斐中辰夫]]裁判長は「妻を実家から連れ戻す邪魔になるというだけの理由で、全く落ち度のない3人を殺害した身勝手な犯行で、酌量の余地はない」と述べ、古沢被告の上告を棄却した。古沢被告の死刑が確定した。  
  
== 死刑執行(2012年3月) ==
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== 死刑執行(2012年3月) ==
[[小川敏夫]]法相は、[[2012年]][[3月28日]]死刑囚3人の刑執行を命じた。死刑の執行命令が出されたのは、[[千葉景子]]元法相時代の平成22年7月以来となる。
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[[小川敏夫]]法相は、[[2012年]][[3月29日]]死刑囚3人の刑執行を命じた。死刑の執行命令が出されたのは、[[千葉景子]]元法相時代の平成22年7月以来となる。
  
 
関係者によると、死刑が執行されたのは、
 
関係者によると、死刑が執行されたのは、
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== 死刑執行後の遺族会見 ==
 
== 死刑執行後の遺族会見 ==
横浜市の一家3人殺害事件で、義兄だった古沢友幸死刑囚(46)に両親とおいを殺害された宝飾職人の宇治川勝義さん(46)は「ようやく死刑が執行された」と安堵した。
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横浜市の一家3人殺害事件で、義兄だった古沢友幸死刑囚(46)に両親とおいを殺害された宝飾職人の宇治川勝義さん(46)は「ようやく死刑が執行された」と安堵した。古沢死刑囚から謝罪はなく、宇治川さんは「執行までの間に、一瞬でもいいから後悔する瞬間があったことを願う。生きる励みだった執行が実現し、逆に気持ちの糸が切れた感じもする」と話した。
古沢死刑囚から謝罪はなく、宇治川さんは「執行までの間に、一瞬でもいいから後悔する瞬間があったことを願う。生きる励みだった執行が実現し、逆に気持ちの糸が切れた感じもする」と話した。
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2012年5月3日 (木) 13:59時点における版

横浜元妻一家殺害事件とは、2002年(平成14年)に古沢友幸が別居中の妻の両親と、妻の前夫の12歳長男の3人を殺害した事件である。

事件概要

平成14年7月31日、無職の古沢友幸(当時37歳)は、別居中の妻正子さん(当時37歳)が浮気していると思い込み、白状させようと正子さんの実家がある横浜市都筑区のマンションに侵入。正子さんの父親・宇治川正義さん(当時71歳)と母親(当時63歳)、正子さんの前夫の長男・勇輝くん(当時12歳)をナイフで殺害した。

その後、古沢は正子さんを無理やり車に乗せて富山県内のホテルに監禁した。8月4日、指名手配されていた古沢は富山市内で逮捕された。

死刑確定

平成16年3月30日横浜地裁は古沢に死刑を言い渡した。

平成17年5月24日東京高裁は一審判決を支持して古沢の控訴を棄却。

平成19年11月15日最高裁は古沢の上告を棄却して死刑が確定した。

横浜市で平成14年、妻の両親と義理の息子の3人を刺殺したとして殺人罪などに問われ、1、2審で死刑判決を受けた同市都筑区、無職古沢友幸被告(42)の上告審判決が、最高裁第1小法廷であった。

甲斐中辰夫裁判長は「妻を実家から連れ戻す邪魔になるというだけの理由で、全く落ち度のない3人を殺害した身勝手な犯行で、酌量の余地はない」と述べ、古沢被告の上告を棄却した。古沢被告の死刑が確定した。

死刑執行(2012年3月)

小川敏夫法相は、2012年3月29日死刑囚3人の刑執行を命じた。死刑の執行命令が出されたのは、千葉景子元法相時代の平成22年7月以来となる。

関係者によると、死刑が執行されたのは、

  • 山口県下関市のJR下関駅で平成11年、15人を死傷させた上部康明死刑囚
  • 横浜市で平成14年、元妻の両親ら3人を殺害した古沢友幸死刑囚
  • 宮崎県で平成13年、女性2人を殺害し現金を奪った松田康敏死刑囚

の3人である。

死刑執行後の遺族会見

横浜市の一家3人殺害事件で、義兄だった古沢友幸死刑囚(46)に両親とおいを殺害された宝飾職人の宇治川勝義さん(46)は「ようやく死刑が執行された」と安堵した。古沢死刑囚から謝罪はなく、宇治川さんは「執行までの間に、一瞬でもいいから後悔する瞬間があったことを願う。生きる励みだった執行が実現し、逆に気持ちの糸が切れた感じもする」と話した。