裏切り (漫画)

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裏切り』(うらぎり)は「薔薇族1984年4月号に掲載された山川純一の一話完結の漫画である。


注意以降に核心部分が記述されています。

あらすじ[編集]

ホモ・オーラルセックスの快楽の一時に襲い掛かる突然のイラマチオ。突然の苦しみに川島洋二は夢から覚めると、目の前には妻の早苗がフェラチオをしていた。妻の行為に呆れた調子で問い詰めるが、結婚してから性交渉の無いことから離婚を求められるが、世間体の悪化と、仲人の上司の面目を理由に拒否をする。しかし洋二も離婚したい願望こそあるが、出世や慰謝料の問題で離婚が出来ないという現状。しかたなしに、早苗が浮気をするのを待つしかなかった。一方洋二を見送った早苗は隣人の佐伯輝之に「主人が抱いてくれないのであなたにやってもらうしかない」と頼む。その日の夜、洋二は帰宅すると早苗と輝之のセックスを目撃してしまう。激昂する洋二に早苗と輝之は追い出されてしまうが、後に輝之が戻り、早苗が「これでは慰謝料が取れない」と落胆していると伝えると、洋二はお前の作戦がうまくいったなと笑う。そんな洋二に輝之は「抱いてほしい」と懇願し、洋二はすかさず同意する。…が輝之の男性器を口にくわえた瞬間、喉に激痛が走りそのまま事切れてしまう。突如現れた早苗の不敵な笑み。全ては浮気を悲観した焼身自殺に見せかける二重の裏切りだった。

登場人物[編集]

川島洋二
同性愛者のサラリーマンでこの作品の主人公。本来ならば女性と結婚することすら嫌であったが、部長の口利きで出世の為に結婚した、しかし出世は出来ず、早苗との生活も疎ましいだけだった。輝之とは(偽装ではあるが)恋人関係にあったようで、輝之が早苗と性交渉をしている場を演出し、慰謝料無しで離婚させる作戦提案され、鵜呑みにしてしまう。
佐伯輝之
洋二と同じアパートに暮らす大学生で、早苗の浮気相手。普段から川島家とは交友があったのか、早苗に洗濯物をしてもらっている。同性愛者というわけではないが、早苗に頼まれ、洋二との性交渉をするいわゆる「両刀(性交渉の相手が男女関わらない)」である。早苗の作戦を受け入れ、洋二に偽装の作戦を持ちかけ、その後、毒を塗りたくった男性器をフェラチオさせることで洋二を殺害した。
川島早苗
洋二の妻で、この物語の中心人物。洋二と結婚するが、それが偽装結婚であることに気づき、その恨みで洋二の殺害を浮気相手の輝之に依頼する。物語冒頭の洋二とのやり取りで殺害を依頼したのではなく、既に輝之との子供を身篭っていたので早めに殺害しなくてはならないからである。洋二への恨みは尋常ではなく、毒殺された死体を見て死因が特定できないほど焼いてやる等と不敵な笑みを見せる。その後は夫の保険金で豪華マンションで輝之と二人で暮らす。